2011年12月20日

家主が街にやってくる

私達家族が住んでいる借家の家主は、10年以上も前に夫婦でイタリアへ旅行し、イタリアがあまりに気に入ったため、そのままイタリアに居着いてしまったのだそうな。

オーストラリアへ戻り、家を片付け、ビザを申請し、移住の準備をして…、という通常のプロセスを踏んでいないらしいが、「そのまま居着く」というのを一体どのように実現したのか、ビザとか滞在許可とかはどのようにクリアしたのかと不思議だ。

とにかく、住んでいたこの家は、メルボルンにいる子供家族に頼んで家具や持ち物一切をこの家の物置スペース(なんと一階部分の半分を占める)に運び込んでもらい、以来この家を借家として貸し続けているのだ。

もちろん不動産屋が管理を代行しているが、家主は不動産屋を信用していないのか、毎年クリスマスにオーストラリアに戻ってくる度に、家をチェックしに来る。

不動産屋の定期インスペクション(検査)はもちろんしているのだが、担当者がいつもたくさん写真を撮っているところを見ると、それらの写真はイタリアにいる家主に送っているわけで、家主が難しい人であることは見当がつく。ふつう不動産屋はインスペクションの度に細かく写真を撮ったりはしない。

この家主、家のメンテナンスも私達にはさせてくれない。ちょっとどこかを直す、木の枝を切る、そういうことにもいちいち許可が必要で、私が早くこの「玄関がガレージからむちゃくちゃ遠くて、玄関からキッチンがまたむちゃくちゃ遠くて、家の周りを覆い隠す巨木化した庭木のせいで薄暗い、奇妙奇天烈な間取りの家」から引っ越したいと切望する理由もこの不自由さが大きい。
(玄関のことはこちらでお読みください。「グーグルストリートビュー」

先週、不動産屋の担当者が定期インスペクションに来たばかりなのに、今日その担当者からメールが来た。家主がクリスマス前後にメルボルンに滞在しているのでインスペクションをしたいと言っているとのことであった。クリスマス前の二日とクリスマス後の二日と、これらの中から都合の良い日を選べとのことだった。

うっへー、また今年のクリスマスも来るのかぁ…。

去年は家主の娘も一緒にやって来て、なめ回すように家の内外いろいろ見て行った。今年は、特にタイルの張り替えをしてもらった2階のバスルームを見たいのだそうだ。

2階のバスルームは子供達だけが使っている。もうずいぶん私はそのバスルームに入ったことも無かったので、久しぶりに様子を見に行ってみた。

ひぇぇぇー!!!
(言葉で表現すること不可能!)

壮絶!凄絶!怒りさえ感じる凄まじい激烈な汚れぶり!

家主のインスペクションを理由に大掃除させます。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿