2013年2月27日

1月は行く、2月は逃げる、三月は去る

小学校の教員時代、3学期はいつも短かった。

お正月が過ぎて三学期が始まると、あっという間に1月は終わり、2月はもともと短いせいもあってすぐに3月になり、年度末に向けてあわただしくなる。

卒業式の練習が始まる頃には、文集作りなど通常はしないような活動も加わって毎日が瞬く間に過ぎてゆき、終業式を迎えることになる。

まさに、「1月は行く、2月は逃げる、三月は去る」という言葉通りの速さなのだった。

2013年も、つい先日「ハッピーニューイヤー!」と言った気がするのに、もう2月が終わりである。

この2ヶ月で、私は何を達成したか?

家で仕事をしていると、自分の仕事に使える時間が本当に限られる。

朝は弁当作り、キッチンの片付け、その後洗濯物を干し終わったらやっと仕事に取りかかれる。しかし、食品の買い物だとか、銀行だの郵便局だの用事があれば、まず半日はつぶれる。

その後の夕方までの時間と夜、それしかない。

2ヶ月もたって、仕事の方は大して進んでいない気がする。こんなんじゃいけないんだけど...。

ここ数日は、気持ちがあせってブログを書く気にもならなかったので、更新していませんでした。別に病気ではありませんのでご心配なく。


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2013年2月22日

弁当に入れた野菜は食べているのか?

息子のカイは、野菜が嫌いである。

カイは初めての子供だったから、離乳食作りも相当努力して、本に書かれている通りに頑張ったのだが、野菜嫌いに育った。

ちなみに、二人目の子供である娘のサチは、当時仕事が本当に忙しかったものだから、離乳食も手抜きをしてマズイ缶詰&瓶詰め離乳食をしょっちゅう食べさせた。そうしたら、何でも食べる子に育った。

それはともかく...。

カイの方だが、幼い頃には全くと言ってよいほど野菜を食べようとせず、お皿にほんの少しずつ取り分けた野菜を「これだけは食べなくちゃあダメよ!」などと脅すと、「オエッ!オエッ!」っと、えづきながら飲み込むありさまだった。

現在、16歳。

好きではなくても、たいていの野菜は何とか食べることはできる。しかし、晩ご飯どきには、お母さんは「野菜も食べなさいよ!」の一言を忘れない。目を光らせていないと、ビタミン不足は避けられない食生活なのである。

さて、今年に入ってから続けている弁当作り。(はい、まだ毎日頑張って作っていますよ!)

夫の弁当は、炭水化物をできるだけ入れない!だから、ご飯ベースの弁当が作れない。ご飯もイモもパンもなしで、腹持ちが良くて、ダイエットになるようにしなくちゃあ...。カイの弁当は、ああ...こんな野菜を入れたって食べるだろうか?サラダなんて箸をつけるわけないんだよなあ...。

と、このように何でも入れてOKなのは娘のサチだけであって、3種類の弁当を詰めるというのは大変すぎる!

夫の弁当は、要するにご飯を入れなきゃいいんだからまだ良いけど、野菜嫌いのせいでおかずに苦労するカイの弁当は、もうやってらんない!ということで、最近は何でも詰めているんです。

大嫌いなレタスやキュウリも!昨日は、アスパラガスまで入れた!

毎日きれいに完食して空っぽの弁当容器を持って帰るけど、ホントに食べているのか?こっそり、ゴミ箱に野菜を捨てているんじゃないのか?私は疑っていた。

「ねえ、カイ!お弁当のことだけどねえ、いつも野菜を入れてるでしょ?あの野菜はどうしてるの?」
「野菜?食べてるよ」
「ああ、そうなの。ふうん...」
「そうよ!カイ、ちゃんと食べてるよ!」(サチの言葉)
「オレの弁当のこと、みんなはねえミステリーボックスって呼んでるんだよ」
「ミステリーボックス?」
「毎日違うものが入ってるから、今日は何が入っているんだろうって...。ミステリーじゃん」

おおおっ、そうなのか!
野菜はホントに食べてるのか!
友達の注目を集めているのか!

いいじゃん、いいじゃん!ミステリー、いいじゃん!

ようし、それなら、もっといろいろな野菜を入れてもだいじょうぶだな。ふふふ、私頑張りますよ!


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2013年2月21日

私の可愛いカローラが...

私の愛車、トヨタカローラ、1990年式、ハッチバック、5ドア、マニュアル。

お手入れしてやらないから塗装がはげて、とってもみすぼらしい。最近は、次々にボディの飾りが取れかけていて、さらにみすぼらしい。

ルームミラーが降って来たり、ブレーキ灯が取れちゃったり、シートに穴が開いたり、シートベルトが壊れかけていたり...。

寿命が来ているのは知っている。

でも、カタカタ音を立てるけど故障することもなくよく走る。走りに関してはまったく問題ない。

それに、車を買い替えるお金もないし...。

ところが、今日ついにエアコンがきかなくなった。

修理工場のおじさんは、エアコンの修理はお金の無駄だと言った。そりゃ、このみすぼらしいボロ車を見ればね、その言葉も納得ですけど。

でも、エアコンのきかない車には、私は乗れない。

困った!


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毎日やって来るおしどり夫婦

近頃、毎日やって来るおしどり夫婦がいる。

裏庭の高い木の枝に仲良くとまって、洗濯物を干す私を見下ろしているロリキートの夫婦だ。


ロリキートのオス&メスの違いはよく知らないが、とにかく2羽がいつも一緒にいるので、カップルに違いないと思っているのだ。

こうして、寄り添うようにとまっている。

毎日ずいぶん長い時間この木にとまっているので、近くに巣があるのかもしれない。この辺りにも、穴が開いたような木はたくさんあるので。

「今日も来てるかな...」と思いながら洗濯物を干しに裏庭に出たら、今朝も来ていた。

大急ぎでiPhoneを持って来て写真を撮ったのだけど、急ぐ必要などなかった。

洗濯物を干し終わっても、まだずっとその枝の上にとまったままだったから。


明日もまた来てね。


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ピストリウス恋人射殺事件(1)

毎日、殺人事件のニュースには事欠かない世の中で、人が殺されたと聞いても驚かないのだが、有名人とくに自分が好意を持っていた人が犯人となれば、どうしたって気になる。

私は、この義足のランナー、オスカー・ピストリウス選手をひそかに応援していたのだ。いつだったか、TVで彼のドキュメンタリー番組を見て感心したのだ。

障害者でありながらオリンピックで世界のトップアスリートと競うなんて、大したもんだと!

だから、彼が恋人を泥棒と間違えて射殺してしまって逮捕されたと聞いたときには、「なんかヘン」とは感じつつ、悲劇に巻き込まれたピストリウス選手を気の毒に思ったほどなのだ。

しかし、昨晩、BBCのニュースサイトでこの記事を読んで、どうしたってピストリウス選手の話を信じることは不可能であると確信した。

まず、BBCのサイトから無断でコピーしたこの写真を見よ!事件のあったバスルームの間取り図である。このイラストは、ピストリウス選手が住むマンションの設計図をもとにして描かれていると思われる。

これを見て驚いたのだが、バスルームって、これオンスイートと呼ばれる寝室にくっついてるやつですよ!ベッドルームからしか入れないようになっているじゃないの!

BBCのニュースを読む

警察が発表している口論する声や銃声や叫び声を聞いたという人々の証言は、信頼できないと考えて無視しよう。現場の物的証拠も、警察のでっちあげと考えてみよう。ピストリウス選手の証言だけを検証してみる。

夜中に目が覚めて、彼は義足をつけていない足でバルコニーへ出ようとした。するとバスルームから物音がする。泥棒だと思って、いつもベッドの下に隠しているピストルを取り出し、バスルームに行き、鍵がかかっていたトイレのドア越しに4発発砲した。そしてベッドルームに戻ったら、恋人がベッドにいないことに気づいた。そこで、今度は義足をつけてバスルームに戻り、クリケットのバットで鍵がかかっていたトイレのドアを打ち破った。トイレの中にいたのは、泥棒ではなく恋人だった。彼女を1階に運び下ろして、マンションを警備しているマネージャーに電話をした。

こんな話を信じられる人がいるのか?

夜中に目が覚めて、トイレから物音がしたら、普通一緒に寝ている恋人がトイレに行っていると思うんじゃないの?

拳銃を発砲しようかというような危機的状況で、恋人を起こさなかったわけ?

トイレの中に鍵をかけて潜んでいる泥棒に、「誰かいるのか!」とか「誰だ!」とか声をかけなかったの?

ああ...。

彼が禁止薬物をやっていて、その副作用のパラノイヤか激高のせいだったとしたら、理解できないこともないけどな...。

カール・ルイスにも失望させられたけど、ピストリウス...信じられん!


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2013年2月19日

あなたはキレた時どうなる?

私はめったにキレないのだけど、キレてしまったら叫んだり怒鳴ったりわめいたりしない。

言葉は丁寧語に、声は低く、冷たくなる。時には、しゃべらなくなる。

三人の片付けない人たちに、ついにキレてしまった昨日以来、家の中は凍りついたように静かだ。

「コーヒーテーブルの上にもしもあなたの持ち物が出ているなら、今すぐに片付けてくださいね」
「お忙しいでしょうが、仕事に出かける前に、できるだけ片づけて行ってください、お願いします」
「ゴミは、ゴミ箱に入れていただけませんか?」
......

英語で頼む場合は、とにかくできる限り丁寧な表現にして、最後に「プリーズ」を絶対に忘れないことだ。

三人は、「これはやばい!」と気づいたのであろうか。

今日の子供たちは、何を頼んでも一回目でちゃんとやってくれる。

夫は、昨年11月の引越し以来、ベッドの横に投げ散らかしていたシャツやジャケットやズボンやジーンズやソックスを拾って、洗濯物バスケットに入れた。かかった時間は、おそらく5秒程度であろう。何でこんなことに何ヶ月もかかるのか!

まあ、それでも、ついに拾ったのだからよろしい!

まだまだ、出しっぱなしのものは数え切れないほどあるのだが、一番腹が立っていたものはとりあえず片付いた。

怖いお母さんにはなりたくないし、「キレル」ってキレてる本人が一番ストレスたまるし、こんなことになってしまうのはホントにしんどいです!

でもね、あの三人の尻拭いはもう絶対にしたくないの!うんざりしてるんですよ、いいかげん!


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2013年2月18日

悟りの境地にも限界があった

我が家には三人の「片付けられない人たち」がいるという話は以前に書いた。

しかしですね、彼らは本当は「片付けられない人たち」じゃなくて「片付けない人たち」なんですよ。怠惰なんです。なまけ者なんです。

家の中は、すぐにブタ小屋かゴミ屋敷状態になる。そういう散らかった家は汚れやホコリもたまる。私は、そんな家で生活したくない。

でも、奴隷のように彼らの尻拭いをするのは、もうごめんだ。だから、ガミガミ言ったり、お願いだから片付けてくださいと頼んでみても、彼らはほとんど無視であるから、私もほぼあきらめの境地であった。

しかし、あきらめの境地は「悟りの境地」...じゃあなかったわ!

いくらなんでも、私だってキレル!

玄関には相変わらず脱いだままの靴が何足も転がり、玄関の外も中も夫の持ち物がところ狭しと置かれたまま。居間兼オフィスは、片付いているのは私のデスクスペースのみ。夫のデスクまわりは文字通りのゴミ屋敷。コーヒーテーブルの上には、隙間なくいろんなものが置かれたまま!クリスマス前から置かれたままのものだってあるのだ。キッチンには、夏休みが終わって以来使っていないTORMEK社の水研機が出しっぱなしのままだ。

家の中も外も、ごちゃごちゃごちゃごちゃいっぱいいろんなものが置きっぱなし!出しっぱなし!開けっぱなし!点けっぱなし!

今朝は掃除をしようと思っていたのだが、掃除をするためには、まず投げ散らかされたものを片付けなければならない。今日こそは掃除機をかけようと思っていた寝室の床には、あれほど頼んだのに脱いだシャツやソックスやズボンが数え切れないほど転がったままだ。

「掃除機なんか、かけれるか!私は拾わないよ!」「もういい!」

そう思って居間兼オフィスへ入ったら、転がっていたんですクロウバーが!TVの前のカーペットの上に!昨日までは、そこになかったクロウバー!

クロウバーって、あなた!草の「クローバー」じゃないですよ。鉄の棒の「クロウバー」ですよ!


何でこんなものが、家の中に転がっているんだ!

片付けろお!


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2013年2月17日

生まれ育った習慣とは困ったものだ(ミントジェリー編)

いつのことだったか...。

私の妹が愚痴っていた。彼女の夫が、焼魚には、味も見ないでしょうゆをジャバジャバかけて食べると。味噌漬けやみりん漬けや、ちゃんと味をつけてあるのにしょうゆ漬けにして食べるから、料理をする者の努力を踏みにじるようなものだと。

私の夫も、まさにその通りなのである。といっても、さすがにしょうゆで育っていないから、むやみやたらにしょうゆをかけるようなことはしないが、私の気に障ってしょうがないのは「干しぶどう」と「ミントジェリー」であります。

「干しぶどう」はカレーライスに振りかけて食べる。パラパラとという程度ではなく、盛大に振りまいて「干しぶどうご飯」状にして食べる。

そしてそれは、カレー風味のドロッとしたものがご飯にかかっていると、もう必ず味も見ないで振りかける。

「今日のカレーは、和風味でだしとしょうゆが入っているんだから、干しぶどうは合わないわよ!」と警告を告げても、私に嫌がらせでもするかのように干しぶどうを振りかけてたべる。美味しくないだろうに!

もう一つの「ミントジェリー」というのは、少し酢っぱい歯磨き粉風味の緑のジェリーだ。ミント味のドレッシングをジェリー状にしたものか...。

お気に入りのブランドはこれ!

夫は、ラム肉を焼いたものには、味も見ないで自動的にこの「ミントジェリー」をぬりつけて食べる。

今日の晩ご飯には、ラムチョップを「にんにく」と「クミン」と「ミックスハーブなるローズマリーのにおいの強いハーブ」と「塩と胡椒」と「たまねぎ」でマリネして、これを煙をモウモウと立てながらキッチンで焼いたのを出した。こういう料理は、裏庭でBBQで焼いてほしいのだが、もう何ヶ月も使えるようにしてくれと頼んでいるというのに、いまだBBQは泥まみれサビまみれで、裏の物置のそばで雑草に埋もれるように放置されたままだ。

それはともかく...。

このラムチョップをモロッコ風クスクスとサラダ2種類とともに出したのだ。暑いのに、結構がんばったんです、私。

ところが!

このラムチョップを見て、夫はキッチンに走る。冷蔵庫を開ける音がする。そして、テーブルに戻ってきた夫の手には、「ミントジェリー」が握られていた。

そして、せっかくマリネして、きつめに焼き上げた絶品ラムチョップに、その歯磨き粉風味の「ミントジェリー」をたっぷりと塗りたくって食べ始めた。

くうっ!せっかくの味つけが台なしでしょうが!

腹が立つというか、情けないというか...。ホントにもうっ!


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Mastersというハードウェアショップ

昨日、夫の友人宅にディナーに招待されて行ってきた。

その友人はモーニントンという街に住んでおり、新しく開通した高速道路のおかげで少し早めにモーニントンに着いたので、時間つぶしにMastersという新しくできたハードウェアショップに寄った。


「私は、BunningsよりもこのMastersの方が好きだ!」というのが感想である。

オーストラリア以外の国にお住まいの皆さんはご存じないだろうが、ハードウェアショップというのは日本で言うところのホームセンターである。私は、もっぱら花や野菜の苗を買うのに利用しているが、オーストラリア国内最安値をうたうBunnings Warehouseというチェーンがとにかく一人勝ちしているようなところへ果敢に参入し、次々に新しい店舗をオープンしているのがMastersだ。

こういうことに詳しい夫が言うところでは、Mastersというチェーンを経営しているのはアメリカのLowe'sという会社とオーストラリアではおなじみのWoolworthsである。

ちなみに、Bunningsを経営しているのは、まさに一人勝ちしている会社Wesfarmersである。Wesfarmersは、Bunningsはもとより、Officeworks、Coles、Target、Kmartと、食品やオフィス&文具や日用品や衣料品とあらゆる分野でチェーン店を展開している大手であって、特にハードウェア市場では、もう完全にBunningsの一人勝ちなのである。

さあ、Mastersの挑戦はどうなるでしょうか。

Mastersは女性客を意識した商品選びをしているそうだ。確かに商品のデザインや種類がBunningsよりも女性客にアピールすると思える。

私は、まずどんなお店に行っても見つけられない小さいサイズのガーデニング用手袋を発見した。子供の手のように小さいこの私の手にもぴったりだった!ちゃんとデザインされた品質の良い女性用Sサイズの手袋だ!

品揃えの点では、BunningsとIKEAとHarvey Normanを一緒にしたような感じだった。

家電のコーナーでは、売られていたドイツ製の洗濯機に一目ぼれ!今使っているのが壊れたら絶対コレ!と夫に宣言した。

ふと横を見ると、以前日本で使っていたようなオーブンレンジが目に入った。Panasonicのオーブンレンジ。「Made in Japan」と書かれていた。やっぱり!一目見るなり安物レンジとは異なることが分かるデザインだったもの!

19ドルのカラーボックス。雑然とするオフィスを安くおしゃれに片付けるのには、やっぱりコレでしょう!

というように、次々とお気に入り商品を発見し続けたのだが、閉店間際に行ったのは残念だった。

モーニントン以外では、現時点ではどこにMastersのお店ができているのか調べてみようと思いウェブサイトをチェックしたら、ナントMastersはハードウェアショップでありながらオンラインでも売っている!

しかも、もうすぐ新店舗がBox Hillにできるらしい。Knoxfieldにもすでに開店した店舗があります。

皆さん、要チェックです!

http://www.masters.com.au/masters/home


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2013年2月15日

タランティーノと恐るべき俳優

クウェンティン・タランティーノの映画は、その凄まじい暴力描写で毛嫌いする人もあるが、彼の映画の暴力は、映画というメディアの中で表現されるエンターテイメントとしてのバイオレンスで、見ていて気分が落ち込むようなものではない。

そのバイオレンスは、ほとんど悪乗り気味であり、私はそれを見て怖いなどとは感じず、つい笑ってしまうのだ。人が次々に殺され、血しぶきがあがり、肉が吹き飛ぶが、タランティーノはそれをすっかり映像として見せるので、これは作り物だとはっきりと自覚しながら見ることができる。

もう何年も前になるが、「パルプ・フィクション」を見て、映画作りがうまい監督だと思った。でも、その映画は、私にとってはそれだけの映画だった。

ところが、昨年のこと。ビデオショップから借りてきたDVD「イングロリアス・バスターズ」を見て、タランティーノの映画がどうのこうのじゃなくて、一人の俳優の演技に驚愕した。

その人の名前は、クリストフ・ヴァルツ。オーストリア出身の俳優である。


この人は、映画「イングロリアス・バスターズ」の中で、悪役ナチスの親衛隊将校を演じたのだが、ブラッド・ピット他この映画に出演している全ての俳優を食ってしまう名演技を見せる。

ナチス親衛隊将校ハンス・ランダ

穏やかで、上品で、ユーモアに満ち、大変知的な人物だが、その微笑みの向こうに残忍で冷酷な性格が隠れているのを感じさせるから、見ているこちらは、彼の静かな威圧に緊張感で体が硬くなる。

もちろんタランティーノ監督のうまさもあるが、この俳優の演技力はものすごい。英語とフランス語とドイツ語とイタリア語を流暢に操り、演じるのはほぼ不可能なようなキャラクターを見事に演じた。

2009年から10年にかけて、アカデミー賞を含め、世界中のあらゆる映画賞を取ったというのは納得の名演技である。しかも、タランティーノの映画に出ての受賞だから普通ではないのだ。

このクリストフ・ヴァルツが、タランティーノの新作「ジャンゴ・アンチェインド」に再び出演しているので見に行った。

賞金稼ぎのドクター・シュルツ

微妙な感情表現がすばらしい。キャラクターとしても愛さずにはいられないような役で、こりゃ再びタランティーノの映画でアカデミー賞を受賞しても不思議ではない。ホント、うまいです!

「ジャンゴ・アンチェインド」でも、もちろん人が殺されまくります。ひどい拷問を受けます。血しぶきが上がりまくります。肉も吹き飛びます。暴力描写のオンパレードです。でも、映画館に来ていた人たちは、そういうのを期待してきているので、「おいおい!」「うっへえ!」と嘆きながらもタランティーノ流を楽しんでいました。

この映画は、主演がジェイミー・フォックスで、彼もなかなか良かった。悪役のレオナルド・ディカプリオも大変うまかった。でも、今回他の俳優を食っちゃったのはこの人です!


サミュエル・L・ジャクソン!

でもね、各映画賞にノミネートされたのはクリストフ・ヴァルツだけで、レオナルド・ディカプリオやジャクソンはノミネートされないんですね。

まあ、とにかく楽しめる映画ですよ。この週末、映画を見に行くならおススメです。

Django Unchained


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2013年2月14日

夫からの「アイ・ラブ・ユー」コール

今日は、バレンタイン・デーだった。

日本とは違って、オーストラリアでは、もっぱら男性が愛する女性に贈り物をしたり、レストランで食事をしたり、ロマンチックな時間を過ごす...というのが定番だ。

しかし、ウチの夫はいない。仕事でギップスランドの方へ行っていて、帰ってくるのは明日だ。

今朝は早く家を出るというので、弁当は昨夜のうちに作っておいた。長い長いドライブになるのだから、せめて夫の好きなものを詰めてあげようと、ゆで卵、チキンを焼いたのに塩コショウを振っただけのもの、蒸し野菜、フレッシュサラダ(プチローマトマトとスノーピーズと呼ばれる生のさやえんどうをたっぷり)をでっかい容器に詰めておいた。

夫はこういうのが好きなのだ。チキンに塩コショウを振った以外は何も味付けなどしていない、こういう弁当が!

6時に目を覚ましたら、もう夫は出かけていた。私にとって朝方がもっとも貴重な睡眠時間であると知っているので、起こさないように静かに出かけたらしい。エライ、エライ!

さて、10時過ぎだったろうか、電話が鳴った。

「アイ・ラブ・ユー!ヒロコ!」(運転中であるらしい夫だ、陽気な声である。)
「ああ...、アイ・ラブ・ユー・トゥー!」

バレンタインデーだから、こんな電話をしてきたか?

「今ねえ、セールの町を過ぎたところ。お弁当おいしかったよ、ありがとう!」(ええっ?10時なのに、もう弁当食べたのか...?)
「そう、おいしかった?よかった!」(あんなのは料理とは呼べないんだけどな...。)

クチャクチャ音がしている。こりゃ、たった今食べ終えたところだな。

「ねえ、今日はバレンタインデーよねえ!」
「ええっ?そうなの?」(あっ、やっぱり忘れていたな!)

「あら、バレンタインデーだからアイ・ラブ・ユー・コールしてきたんじゃないの?」
「ええっ?あっ、そうそう、もちろん!ハッピー・バレンタインデー!」

バレンタインデーのことなど忘れていたのは見え見えである。好きなものばっかり山盛りの弁当を食べて、愛情がわきあがったに違いない。

夫は、いつもそうだ。美味しいものを食べさせると、とても愛情深く&優しくなる。夫の胃袋をつかむとは、まさにこういうのを言うのだろう。

そして、その美味しいものっていうのが、肉を焼いたのと蒸し野菜というんだから、簡単です...。

夫様、どうぞ気をつけて運転してください。


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2013年2月13日

もっと早く知りたかった「Firebug」

Firebug!

といっても、放火魔の話ではありません。英語で「firebug」とは放火魔のことですものね。

今日書きたいのは、Mozilla Firefoxというウェブブラウザの拡張機能のこと。

私はMSのインターネットエクスプローラーは嫌いなので、普段はMac時代から使い慣れているSafariを使っているのだけど、Mozilla Firefoxも併用している。

ウェブサイトを作る仕事をしているので、作ったサイトが各ブラウザで正しくディスプレイされているかどうかチェックする必要がある。だから、PCには主なブラウザは全部インストールしている。

ところで、今時は、ウェブサイトの制作にCSSは不可欠。CSSっていうのは、「カスケーディングスタイルシート」の略で、一般的にはスタイルシートと呼ばれる。

CSSは、HTMLタグだけでは表現できない様々なことがこれだけでできるので、ウェブサイトのレイアウトや装飾などデザイン全般に大変便利だ。HTMLファイルとは別にCSSファイルを作ってデザインを指定する記述を分離すると、CSSファイルを編集するだけで複数のページをいっきにデザイン変更できるという利点もある。

さて、先月以来作ってきたオンラインショップサイトだが、事情があって根本的な構造を変更した。それに伴ってCSSをいろいろ編集したのだけど、どうしても一部だけのフォントが指定したフォントにならないという問題が発生していた。

膨大な記述の中のどの部分が問題なのか分からず、ここ2日間で様々な記述を試みたけれどどうしてもその一部分だけがヘンテコフォントになったまま!

CSSの記述のどこかに間違いがあるのだ...。でも、どこが?

何か良い解決法がないものかとネットで調べていて見つけたのが、このFirefoxの拡張機能「Firebug」だった。


この拡張機能をインストールしたFirefoxで制作中のウェブサイトを表示し、問題の箇所をチェックすると、何が問題になっているのかが一目瞭然となり、どう記述すれば意図したとおりのデザインになるかが分かり、「Firebug」に表示される新たなCSSをウェブのファイルに記述したところ、問題は一気に解決した。

こんなすごいお助けアドオンがあったとは!

もっと早く知っていたら、何日も無駄な苦労をすることはなかったのに...。
Mozilla、久しぶりに見直した!

ところで、私、メールソフトは、もう何年もずっとMozillaのThunderbirdを使っています。使いやすさは最高です!


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話がだいぶ違いました

バララットの刑務所へ行った夫。

最初の話では、受刑者に木工を教えている会社の人に電動工具の使い方を教えに行くという話だったのに、いつの間にか話が変わっていた。

パララット刑務所内に新しい建物を建築中の会社の従業員に、電動工具の使い方を教えに行ったのだそうだ。

なんだ...。

夫の話によると、バララットの刑務所はとてもセキュリティーのゆるい刑務所で、想像していたような厳しく警備された監獄イメージとは違っていたそうだ。

それでも、もちろんセキュリティーチェックを受け、持ち物チェックも受けた。会社の携帯電話や個人用のiPhoneは持ち込み禁止だったそうだ。これらは車の中に置いておくことも禁止であって、刑務官に預けなければならなったそうだ。

「写真とって来てよ!」などと頼んだ私は、とんだ無教養者だった。カメラはもちろん、USBメモリデバイスなども持ち込み禁止なのだ。

夫は、刑務所の敷地内には入ったが、建築中の建物の中に入ることもなく、現場でその会社の従業員に機械や電動工具の使い方を指導したとのこと。その建物が何の目的の建物なのか、中はどうなっているのか知りたいところだが、刑務所ですからね、いろいろと制約があるわけ。

遠足気分だった私にとっては、期待はずれの刑務所訪問となりました。


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2013年2月11日

夫が刑務所へ行くことに

明日の火曜日、夫がバララットの刑務所へ行く。

...と書くと、皆さん驚かれることでしょうね。

何も悪いことをしたわけではありません。夫は、電動工具の会社に勤めているのだけど、その刑務所で受刑者たちに家具製作を指導している会社の人に、電動工具の使用法を実演&指導に行くのです。

私はてっきり、夫が受刑者たちに指導するのかと思ったけど、そうではないらしい。

「それで、明日は、お弁当はどうするの?刑務所の食堂で食べる?」
「いや、それはないと思うよ。お弁当はいる」
「なんだ...。刑務所の食堂で食べさせてくれたらいいのに」

私は、なんだかとっても興味津々。

オーストラリアの刑務所は、どこも大変設備が整っている。いつだったかTVのドキュメンタリーで見たことがあるのだが、夫は、明日、実際に中に入るのだ。いいなあ...。

「ねえ、写真とって来てよ!」
「写真?そんなの無理だよ!」
「とれないの?」
「写真なんかとれるわけないじゃないの!」

私は、なんだか遠足気分。

ま、明日はきっと刑務所の話がブログに書けることでしょう。


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2013年2月10日

映画「ゼロ・ダーク・サーティ」

映画の話が続きます。

先週末から映画「ゼロ・ダーク・サーティ」を見に行きたいと娘のサチが頼んでいたので、今日は二人で見に行った。


夫は留守。息子のカイは興味がないというので、サチと私の二人だけで見に行ったのだが、さあこの映画を一言で言い表すとしたら、それは「圧倒された!」ですね。

映画が始まってから終わるまで、ずっと気持ちが張り詰めたまま、まるでドキュメンタリー映画のようなリアルな映像に引きずり込まれて、英語で言うならばまさに「blown away」というのが当たっています。

ああ...、すごい映画だった。

ストーリーは、アルカイーダの指導者で数々のテロ攻撃の首謀者とされるウサマ・ビン・ラーディンの潜伏場所発見に至るまでの話と、アメリカ海軍の特殊部隊による殺害作戦の話です

ビン・ラディーンの潜伏場所を発見したのは、映画ではマヤという名前の女性CIA捜査官。パキスタンに赴任してきたばかりの頃は、同僚が情報を聞き出すためにアルカイーダ関係者に拷問を行うのを直視できずに目を背けていた彼女が、ビン・ラーディン発見に使命感と執念を燃やすうちに凄まじい拷問も平気で行う、ある意味冷血でタフな捜査官に変貌してゆく。


物議をかもしている拷問シーンは、本当にリアルだった。見ている私たちも、マヤと同じように目をつぶりたくなる。演じていた俳優たちもスタッフも拷問シーンの撮影は非常に不快だったと聞いた。

拷問シーンを見ながら、これは映画だ...俳優が演じているんだ...などと思う瞬間は一度もなく、おそらくあれ以上の過酷な尋問と拷問が実際には行われたのであろうと思うから、自分は実際の拷問を目撃しているような気持ちになる。

私は、以前ビン・ラーディン発見にいたるまでのいきさつを何かで読んだことがある。

しかし、パキスタンの町や村の風景や人々の暮らし、その中で繰り広げられる捜査活動、妨害行為、テロ攻撃、そうしたものを映像で見せられると、活字で読んで想像していたものよりもはるかに衝撃的であったし、捜査の方法も興味深かった。

見終わって、マヤを演じたジェシカ・チャステインの演技よりも、良くできていた脚本よりも、何よりも、印象に残ったのは、女性の監督として初めてアカデミー賞監督賞を受賞したキャサリン・ビグローの映画製作者としての手腕である。

こんなすごい映画を見たのは、本当に久しぶりだった。


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2013年2月9日

映画「テルマエ・ロマエ」

映画「テルマエ・ロマエ」を見ました。


私が一番興味深かったのはローマの人々の暮らしぶり。家の中の様子、家の作りや間取り、置かれている家具や道具類、人々の着ている服や靴やヘアスタイル、街の通りの様子など。

ヤマザキ・マリさんの原作マンガ「テルマエ・ロマエ」を読んだことはないけれども、ヤマザキさんの旦那さまが古代ローマ文化の専門家なのだから、当時の生活習慣や建築様式や政治体制など、全て史実に忠実に、ちゃんと時代考証を行った上で絵を描いてあるものと信じている。

だから、映画もおそらくNHKの大河ドラマ程度には正確なんだろうと思いながら見た。

映画のストーリーはおそらく皆さんすでに良くご存知のことでしょう。

テルマエと呼ばれた公衆浴場の設計士であるローマ人が現代日本にタイムスリップするという荒唐無稽な話でありますけど、タイムスリップしたローマ人でなくとも、多くの外国人旅行者が日本に来て驚く「風呂&トイレカルチャー」を非常に面白く描いている。

登場する日本人のおじさん&おじいさんたちがみんな善良な人達なのがとても良かった。

しかし、やはりねえ、日本人俳優がローマ人を演じているのが非常に違和感があるのだ。主演の阿部寛はもとより、一番いけないのはハドリアヌスを演じた市村正親。ローマ人役は、やはりちゃんとローマ人に見える役者に演じてほしかったな。

そして、ちゃんとラテン語をしゃべってほしかった。

ほとんどの日本人は、これに違和感を感じないかもしれないけれど、私は洋画や海外TVドラマの日本語吹き替え版というのが最近耐えられない。以前はなんとも思わなかったのに。

つい先日も、オーストラリア俳優サイモン・ベーカーが出演する米TVドラマ「メンタリスト」の吹き替え版をYouTubeで見て、日頃英語をしゃべっているサイモン・ベーカーが彼の声とは異なる他人の声で、しかも日本語をしゃべっているというのがとってもヘンだった。

それはともかく、映画「テルマエ・ロマエ」は、私の夫と息子のカイと娘のサチには、「???」「何何?」「ええ?なんて言ってるの?」の連発でありました。

彼らは普通の日本語なら聞いて大体は理解できるのですけど、おじさん&おじいさん達の話す日本語が分かりにくいのです。さらに方言で話されると、さっぱり理解できないのでした。

だから、英語字幕つきで見ようとしたところ、映画 「テルマエ・ロマエ」のDVDには、日本語字幕しかついていなかったのです!これは痛い!

日本語字幕にして見ようとしたんですが、漢字がすばやく読めない彼らは字幕のスピードについていけず、すぐにギブアップ!これは、残念でしたね。

まあ、いつか英語字幕つきDVDがオーストラリアで発売されたら、ぜひ借りてもう一度見たいと思います。

それよりも、皆さん、私はあの有名なローマ皇帝ハドリアヌスが男色だったとは知らなかった。それで、ちょっと調べてみたら、カエサルから数えて15代目までの歴代ローマの皇帝達のなかで、男色に興味を示さなかったのは一人だけだったんですって。古代ローマでは、性愛のあらゆる分野で退廃が花咲いたといわれているんだそうで、とんでもない乱れぶりなんですよ!

びっくりするようなことが書いてある「皇帝たちの男色」というページを見つけてしまいました。こういう話に興味がある方は、どうぞお読みください。

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2013年2月8日

下まぶたの筋トレ

目の下のたるみ解消に効果があるという下まぶたの筋トレをやっている。ホントに効果があるのかどうかは分からない。筋トレよりも、しっかり睡眠をとる方が効果があるとは思うが、それが実に難しい。

昨夜も眠れなかった。夫のイビキが凄まじくて!彼のイビキがどれほどひどいかは以前に「耳栓」という記事に書いたのでお読みください。

夫はよく枕を抱えるようにしてうつ伏せで寝るのだが、その体勢で寝るときが一番イビキがひどいと思っていたら、昨晩は大の字&仰向けだった。

仰向けなのに部屋が震えるほどの大音量でグアオーグアオーと吠え、暴風のような息を吐き、時には「ウォー」とか「ウォンウォンウォン」「アアーァ」とか叫ぶので、とてもじゃないが寝付けなかった。冗談抜きで、私は自分だけの寝室が必要なのである。

それでもしばらくしてやや静かになったので眠ることができたが、私は眠りが浅い。再び夫がイビキをかき始めると、その轟音で目が覚めるのだ。

ああ、眠いです...。

そしてこんな朝は、目の下のたるみは当然悪化している。

仕事柄、一日中PCのモニターをじっと見ているのも良くないらしい。目の周囲の筋肉を動かさないために、筋肉が衰えて脂肪を支えきれずたるんでくるのだそうだ。ホントか?一応説得力はあるが...。

だからこそ、目の下すなわち下まぶたの筋力をアップさせれば、たるみ解消に効果があるというのだけど、どこの筋肉であろうと鍛えて害はないだろうと思い、筋トレを始めたのだ。

簡単ですよ。

上まぶたを動かないように指で支えて、下まぶただけで目を閉じるのです。頬の筋肉を使ってはダメ!下まぶただけで目を閉じるの。閉じてから4~5秒閉じたままにして、再びゆっくり目を開ける。これを繰り返すという簡単な筋トレです。

しかしねえ、最初はこれができなかった。下まぶたを自分の意思で動かすというのは、普段やっていないからかコツが必要でした。耳を動かすっていうのも、できませんよねえ。どの筋肉にどう力を入れたら耳を動かせるのか、普通の人はもうできなくなっているでしょ?私の母は、耳を動かせるんですよ。

下まぶたの筋トレ、興味がある方はやってみてください。


ところで、映画「テルマエ・ロマエ」のことを今日書く予定でしたが一日延期です。昨晩、家族で一緒に見る予定だったのに、夫がさっさと寝てしまったので。

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2013年2月7日

義母との確執とヤマザキマリさん

夫のお母さん(義母)は良い人なのだけれども、長年学校の先生だったせいか、何事につけても指導せずにはいられない人だ。あらゆることについて「こうあるべき」「こうするべき」という確固たる考えを持っているので、自分の考えに沿った行動をとらない人に対しては、その指導は厳しさを増す!

まさに「仕切るタイプ」であって一緒にいると息苦しい。

以前は同じ敷地内に住んでいたのだが、息子のカイが生まれた後、産後うつ気味でプライバシーがほしい私のことなど気にもかけず、友達や親戚や知人や姉妹やご近所さんやを連れて毎日やって来た。子育ての経験者としてアドバイスをくれるのはいいが、それが指導的になって「あなたはこうするべき!」みたいになると「ほっといてよ〜!」という気分になるのだった。

彼女は、私に対しては常に上から目線でものを言うから、人に命令されたり指図されたりするのが大嫌いな私は、

カチン!とくるのだ。

「うつ」気味の私は、とにかく毎日やって来て「ああだ、こうだ、ああしろ、こうしろ、ああするべき、こうするべき」という義母の干渉で精神的にまいっていった。

ストレスに耐えられなくなってリングウッドに引っ越したのは10年も前のこと。最近は、「あれしろ」「これしろ」といわれるのが嫌で、また質問攻めにされるのがたまらなくて、すっかり足が遠のいている。

そう、彼女は家族や友人知人のことに関して普通ではない強い関心があり、質問攻めにして知ろうとするのだ。ゴシップ話が大好きで、どこそこの誰々がどうしたこうした、そんな話ばっかりするのもホントに耐えがたい。

義母へのストレスがたまって精神的にまいっていた頃に、偶然見つけたマンガ本がある。

ヤマザキマリさんの「モーレツ!イタリア家族」


ヤマザキマリさんが「嫁姑の確執」でストレスがたまっていた時に、誰かに「それをマンガにしてみたらストレス発散になるのでは」と勧められて描き始めたとのことだった。早速Amazonで取り寄せて読んでみた。

読んでみると、ヤマザキさんのイタリア家族はとってもユニークで楽しそうである。

「嫁姑の確執問題なんて大したことないじゃん!」とも思ったが、時々絵の描き方から彼女の本音が伝わってくる。そりゃあまあ、凄まじくおどろおどろしい義母さんの顔がアップで出てきたりするのですよ!

それを描いた時のヤマザキさんの心情を想像すると、やっぱりストレスを紙にぶつけているのが見えるようでもある。

おそらく私がブログには義母のことに関しては書きたいことの10%も書けないのと同じで、オブラードに包み込んじゃっているのだろうな。本当は、この何倍もすさまじいのだろうと思う。

やはりですねえ、ブログに書くなり、マンガに描くなり、特定の人のことを世間一般に公開するというのは、なんだか陰でコソコソ悪口を言っている気がして、その...、モラル的にね、やはり正しくないのではないかと思ったりするわけです。

そのヤマザキマリさんのマンガが映画になったそうですね。いえいえ、この「モーレツ!イタリア家族」ではなくて「テルマエ・ロマエ」というマンガです。

私、「テルマエ・ロマエ」というマンガのことなど何も知らなかったのだけど、昨年の邦画大ヒット作ということで新聞サイトなどでたびたび目にしていて、原作者がヤマザキマリさんと知って納得!

彼女の旦那さまベッピーノさんは歴史を研究する学者で、ローマ帝国の歴史オタクとどこかで読んだことがある。

有名なローマ皇帝ハドリアヌスの時代を背景にした、お風呂文化がテーマの映画とは面白そうだと思い、遅ればせながらDVDを買いました。昨年の発売時に買いたかったけど、何しろ経済的にDVDを買うなんて余裕はなかったから、今やっと買えたんです!

その映画のことはまた明日。

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2013年2月6日

映画「シルバー・ライニングズ・プレイブック」

久しぶりに夫と二人で映画を見に行った。アカデミー賞に作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞と主要7部門で全てノミネートされている話題の映画「シルバー・ライニングズ・プレイブック」という映画だ。


ブラッドリー・クーパー演じる主人公のパットは、双極性障害(Bipolar Disorder)という精神疾患を抱えている。一般的には、「躁うつ病」という古い名前で知られている。この人は、この病気だけでなくそれに由来するある深刻な精神的コンディションにも苦しんでいる。8ヶ月も入院していた精神病院から退院するところから映画は始まる。

ブラッドリー・クーパーは、この映画で演技派に転向です。

なんでゴミ袋を着ているのかは映画を見れば納得!
彼が知り合うティファニーは、うつ病をわずらい、亡くなった夫とのある出来事がトラウマとなって精神的に不安定になり苦しんだ経験がある。演じているのは、まだ高校生かと思っていたジェニファー・ローレンス。高校生ではないけど、1990年生まれだからまだ22歳なのだ。彼女がすごい演技を見せる。

ジェニファー・ローレンス恐るべし演技力
この映画は、一応「ラブコメ」だ。ただし、キャラクターの設定が非常にダークでヘビーなので、ドラマチックでもあるし、同じような精神の不安定を経験している人には、見ていてかなりきついところがある。しかし、そこを重くなりすぎないようにストーリーを展開させる脚本がみごとだ!

私は「うつ」で苦労した経験があり、今でも抗うつ薬を飲んでいる。私の夫は、長い間「パニック障害」で苦しんで、その後「双極性障害」的な精神不安を経験している。そして、私たち二人とも精神科の病院に関しては幼い頃のトラウマがある。

だから、この映画は見て楽しめる映画ではなかった。ハッピーエンディングだったから救われたけど、夫は途中で席を立って外に出ようかと思ったそうだ。

それは、演じている俳優たちの演技がすばらしかったからでもある。

パットの両親役のロバート・デ・ニーロとジャッキー・ウィーヴァー。デ・ニーロは当然うまいが、目立たないけれどオーストラリア女優のジャッキー・ウィーヴァーがうまい!

ジャッキー・ウィーヴァーのお母さんが説得力ある

まあ、おススメ映画ではあります。でも、あなたが精神的に健康な人ならば問題ないでしょうけど、見ていて苦しくなっちゃうかもよ。




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2013年2月5日

弁当作り、続いています!

三日坊主にはなっていませんよ、皆さん!

息子のカイも娘のサチも、毎日学校へ持っていく弁当を楽しみにしている様子!大きくなってもうれしそうに弁当をバッグに詰めてる様子を見ると、作る私の方もうれしくなる。

夫は時々弁当がいらない日があったりするのだが、二人分作るのも三人分作るもの大して変わらない。これまで夫と子供たちのランチには、ほとんどいつもサンドイッチを作ってきたが、弁当の方が実は楽なのではないかと最近は思っている。

まず、夫の弁当だが、これは子供たちの弁当とは少し異なる。

夫はとにかく炭水化物を食べたくない(もちろん減量のためですよ!)のだから、ご飯がメインにはならない。夫の好物である「ただ蒸しただけの野菜」がメインとなる。これに卵のおかずと肉、そしてサラダを詰めたら終わり。彼は、蒸したりゆでたりした野菜とイモと焼いた肉、これらに塩コショウを振りかけて食べるという食文化で育っているので、味付けなどにこだわりがなくて楽チンなのだ。

夫には、この弁当に加えて食べやすくカットしたフルーツを容器にたっぷり持たせて終わり。カットフルーツは、オレンジ、リンゴ、ナシ、ブドウ、今ならネクタリンやキウイなど、これが彼のおやつになるのである。

子供たちの弁当は、そうはいかない。

うちの子供たちは、私の料理で育っているのでちょっとしたグルメなのだ。と言っても贅沢な食生活をさせたわけではなく、ちゃんと味付けをし、盛り付けなどにも少し気をつけたりする普通の家庭の食生活です。でも、あの子達は、例えばご飯の味なども分かるんですよ。美味しいご飯と美味しくないご飯の違いが!味噌汁にしても、野菜炒めにしても、「美味しい味」というのが分かる。私が、いつも食材の味や食感を気にして料理するから、そういうものにも敏感に育ったし、お弁当に入れるキュウリだとか卵焼きとかにしたって、ちょっと切り方を工夫したり...日本人ならするでしょ?リンゴはウサギさんに切ったりね。

そういう食生活で育てたので、彼らの弁当は、夫の弁当のように野菜や肉を容器に入れたら終わり!じゃあなくて、ちゃんと作りたい!まずメインはご飯でこれにおかずという具合だけど、おかずの詰め方も弁当らしくやりたいのだ。

お弁当だけじゃなく、カットフルーツを子供たちにも持たせます。そして、炭水化物を食べたくない夫にはNGだけれど、子供たちにはクッキーなりカップケーキなり午前中の休み時間に食べるおやつも持たせます。それでも学校から帰って来る頃にはおなかがへっているのだから、ティーンエイジャーの食欲はすごい!

弁当作りって、最初は毎日続けることに自信がなかったけれども、やってみると思ったほど大変ではありません。そんなに時間もかかりません。私は朝は6時半に起きるけど、これでも遅くとも7時半ごろには3人分の弁当は作り終えています。もちろん自分が朝食を食べる時間もあるし、コーヒー牛乳を作って飲む時間もある。

もう弁当作りはずっと続けていく自信があるし、楽しみにもなってきているんです。


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2013年2月4日

米国の国歌 「Star Spangled Banner」

先日のオバマ大統領の就任式でビヨンセが国歌を口パクしたと騒動になっていたが、今日のスーパーボウル直前記者会見で、例の口パクの件を質問しようと待ち構えていた記者たちを前に、アカペラで迫力の国歌斉唱を披露して記者たちから拍手喝采を浴びたというニュースがあった。

このニュース以来、私の頭から米国国歌が離れない。ついつい口ずさんでしまう。

米国の国歌「Star Spangled Banner(星条旗)」を知らない人はいないだろう。 

米国国歌は、オリンピックやワールドカップをはじめ、スポーツの試合前に歌うと非常に気持ちを高揚させるメロディーだとは思っていたのだが、数年前に歌詞を読んで理解するまでは、何を歌っているのか実は知らなかった。

皆さんは、ご存知ですか?

この「Star Spangled Banner」という米国の国歌は、米英戦争時のある戦いの事を歌っているんです。 フランシス・スコット・キーという人が書いた「マクヘンリー要塞の防衛戦」という詩がもとになっています。

Oh, say can you see,
By the dawn's early light,
What so proudly we hailed
At the twilight's last gleaming,

Whose broad stripes and bright stars,
Through the perilous fight,
O'er the ramparts we watched
Were so gallantly streaming?

And the rockets' red glare,
The bombs bursting in air,
Gave proof through the night
That our flag was still there.

Oh, say, does that Star-Spangled
Banner yet wave
O'er the land of the free
And the home of the brave?

様々な和訳がされていますけど、私も訳してみました。

「ああ、君たちは見えるか?この夜明けの薄明かりの中で
昨日の夕暮れ、最後の光の中で、我々があれほど誇らしく仰いだものが

その旗の太い横縞と明るい星は、
昨晩の危険な戦闘の間じゅう
我々が守る要塞の上で雄々しく翻っていた

砲弾の赤い閃光や空中で爆発する爆弾は
一晩中、我々の旗がまだそこに立っていることの証しだった

ああ、教えてくれ あの星条旗は今もはためいているか?
自由の地の上で
勇者たちの故国の上で」


この国歌を歌う時、どうしたって自由のために命をかけて戦う兵士たちのことを思うでしょう?
砲撃で傷つく要塞とその上に翻る旗を思い描くでしょう?
戦う兵士たちの勇気を崇敬する気持ちが湧き上がるでしょう?
ようし、自分も頑張るぞ!と思うでしょう?

なんという歌詞!

「君が代」ではこうは行きません。

ところで、私が何年も前からiPodに入れている「Star Spangled Banner」のベスト版があります。いろんなスター歌手が様々なイベントでこの「Star Spangled Banner」を歌っていますけど、これに勝るパフォーマンスはありませんよ。 昨年亡くなったホイットニー・ヒューストンの国歌斉唱です。なんとジャージとヘアバンドで登場したホイットニー。やり過ぎない、ストレートな、見事な歌唱です。見たことない人は、YouTubeでぜひどうぞ。



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2013年2月3日

今度はプリンターの不具合

ブログどころではないんです、ホントは。

ウェブサイトの不具合に続き、今度はプリンターが印刷しなくなった。

コピーはちゃんとやってくれるのだが、PCと繋がってくれない。昨日まで普通に印刷していたのに!

ありとあらゆることをやってみましたけど、どうにもならなかった。PCにインストールしてあるドライバーを削除して、最初っからやり直してみたけど。

今、とりあえずあきらめて気分転換を図ろうとしているところです。

しかし、あきらめてしまうわけにはいかないんだなあ。プリンターがないと困るんだから。

このプリンターは、HPのOfficejetで、オールインワンタイプ。しょっちゅう不具合が起きるし、トレイに入ったA4用紙は良しとしても、小さいはがきサイズとか封筒とか上手に印刷してくれない。とにかくしょっちゅう紙がよじれるし、今回のように突然印刷拒否!みたいな事は何度もあった。

今度買うときは、HPはやめておこう。

日本ではキャノンを使っていたが、あのプリンターは結構良かったな。エプソンは悪夢だった。夫が使っているブラザーのレーザープリンターはずいぶん調子がよさそうだが、私がほしいのはインクジェット。

しかし、新しいプリンターなど現在の我が家の家計状態では、買えるわけないんだよ。

ホントに、次から次へと...。


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2013年2月2日

突然動かなくなったウェブサイト

昨年末から本格的に取り組んできたオンラインショップサイトがある。

これまでいくつものウェブサイトを作ってきたけれど、私が作れるのは通常のhtmlとCSSとFlashで作るウェブサイトで、一昔前のスタイルだとも言える。

最近は、どんどん新しい技術が開発されて、ウェブサイトのブラウザもPC以外にタブレットやスマートフォンが普及しているからそれらに対応させなくてはならないし、ブラウザによってはFlashで作ったコンテンツが見えないとかいろいろと考慮しなくてはならない問題がたくさんあって、自分でプログラミングなどできない私には、「もうちょっとついていけない!」という実感だった。

しかし、私のようなタイプの人でも結構いろいろやれる便利な「Wordpress」というソフトウェアがある。サーバーにインストールしたこの「Wordpress」というソフトウェアとデータベースを使って、特別なプログラミングの知識がなくても、はっきり言ってhtmlとCSSが分かる人なら今風のウェブサイトをデザインできる。

そこで、以前からの懸案であったオンラインショップを作ることになったのだ。

自分では作れないと思っていたオンラインショップだが、私個人のオンライン・ガレージセールのサイト私が書いた本を販売するサイトを作りながら「Wordpress」というソフトを理解できたので、いよいよ昨年末からそのオンラインショップを作り始めたのだった。

そして、やっと形になったので、このオンラインショップの運営に大きく関わることになるある会社の社長さんと今日ミーティングをする予定になっていた。

ウェブサイトは、お見せできる程度までは完成した。後は受注から発送までのプロセスの細かい取り決めとかいくつかの詰めの話し合いをすることになっていた。

そこで、昨日の朝、社長さんにお見せするために、お客さまに自動送信するメールとレシートのサンプルを印刷しておこうとテスト購入をしたところ...

サイトが動かなくなっていた!

なぜ?なぜ?どうしてえ?

パニーック!

前日まではちゃんと受注からレシートの発行まで、全部自動的に何の問題もなく行われていたのに!

いくつかの原因が考えられたけれども、突然動かなくなるっていうのが分からない。決済に使っていたPayPalから送られてくるIPNが認証されていないのが原因というところまでは分かったけれども、なぜ認証されないのかが分からない。

ミーティングまでに何とか解決させようと頑張ったけれど、どうにもならなかった。

そして、ついさっき、やっと原因が分かったんです。

PayPalがシステムの何かを変更したんですよ、2013年2月1日から!だから、2月1日から突然動かなくなったの!

PayPalの変更に対応するように、PayPalから送られるIPNを処理するPHPのスクリプトを書き直す必要があったわけです。

まあ、このブログをお読みくださる皆さんの中に、オンラインショップを作っている方は少ないでしょうし、突然2月1日から不具合が発生してパニック!という方がいらっしゃるとも思えませんけど、もしも私と同じような問題を抱えて困っている方があれば、参考にしてくださいね。

ああ、疲れた...。


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