2017年1月3日

心臓に悪い自動車教習

うちの娘は、パニック障害でいまだにバスや電車に乗れないんですが、何を思ったか運転の練習をしたいと言い出しましたので、元旦より練習を始めました。

オーストラリアには日本の自動車教習所のようなところはありません。プロの教習サービスというのはあります。お金を払うと指導員が教習車でやって来てくれまして、運転の教習をしてくれるのだそうですが、我が家には経済的な余裕がないので、夫と私が指導員です。

運転の練習をするための「Learner Permit」という仮免許のようなものは、コンピューターでの試験だけで簡単に取れます。

そして、運転の練習は、いきなり道路でやるんです。

怖いですよ、助手席に座っているのは!

幸い、私達が住んでいるエリアは、人通りのほとんど無い、滅多に車も通らないような田舎環境ですから、運転の練習にはもってこいです。

始めたばかりですから、現在は「進む&止まる」の練習をしている段階です。

同じところをぐるぐるぐるぐる延々と運転しながら、ハンドルやブレーキの操作、ミラーでの確認や方向指示器の扱い方などを練習しているだけですけどね、助手席に座っているお母さんは「スローダウン!」「ゆっくり!」「もっとゆっくり!」の連続です。

スピードが出ちゃうんですよ。カーブを曲がる時にもスピードが十分落ちないので、怖いんです。ブレーキと間違えてアクセルを踏んだりもしますしね。

後方確認を忘れていきなり右折したり、道路のど真ん中を行ったりね、左端からの距離感に意識を集中するあまり前方に犬の散歩をしている人が近づいて来ているのに気づかず「うわーっ」って急ブレーキを踏んだりね、私の心臓はバクバクしっ放しでした。

やっと家までたどり着いて、車庫に車を入れようとしたら左側が当たりそうになり、「こっち当たりそうよ!」と叫ぶ頃には、膝もガクガクしてて。

お母さんはね、内心「助手席に座っての指導は、私には無理だ」と考えていたんです。

とにかく無事に車を車庫に入れました。「やれやれ終わった」と思ったわけですが、でもね、皆さんね、指導員たる者、

油断しちゃダメなのよ!

車を無事に車庫に入れた後、「サイドブレーキを引き、ギアを P に入れ、ちゃんとエンジンを切る」ところまでを声に出して確認しないといけません!

まさか、そんなことをいちいち確認しなくても大丈夫だろうという思い込みが、事故の元なんです。

次の瞬間、私の車は急発進し、車庫の壁に激突いたしました。

「Shit! Shit! Shit!」と叫ぶ娘、青ざめる私、そして何ごとかと家から出てくる息子。

バンパーが壊れました。(涙)

運転免許を取れるまでの長い長〜い道のりは、今始まったばかりですが、私はもう怖くてとても助手席に乗れませんです。

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