2015年11月19日

長身家族の家

私たち家族が現在住んでいる大きな家は、以前この家に住んでいた家族が、自分たちの好みと体格に合わせて改築・増築した家です。

この家族のファミリーネームから察するに、彼らはドイツ系の家族で、一度だけ会ったことがある奥さんもかなりの長身でしたが、子供4人の6人家族全員が長身ぞろい!

キッチンや洗面所のカウンターが低すぎて、腰やら背中やらが痛くなることに大いなる不満を持っていたこの家族にとって、改築の第一目的は「自分たちの背丈に合わせて使いやすい家にする!」であったらしい。

一般的なキッチンや洗面所のカウンターの高さは、85cm前後です。作業がしやすい高さは「身長÷2+5cm」だそうですから、身長155cmの私なら82.5cmが最適な高さ。これまで住んだ家では、ちょっと高めでも何とかなりました。(肩がこるんですけどね。)

ところがこの家のカウンターは、キッチンもバスルームも洗濯機があるランドリーも全て高さ95cmに作られておりまして、それは私の「みぞおち」の高さなのです!

皆さん、「みぞおち」の高さの洗面器では顔は洗えないですよ。(歯磨きはできますけど。)

「みぞおち」の高さのキッチンカウンターでお料理していると、肩がバリバリになります。高さ95cmのカウンターにまな板(厚み2cmくらい)を置いて、その上に野菜を置くと、その高さは1メートルを超えます。両腕を横に高く上げ、包丁を1メートル以上の高さに保持してさあ切れ!と言われたって力が入らないの!

最も危険なのは、火を使っている時です。

皆さん、想像してみてください。高さ95cmのガスコンロは、バーナーやゴトクの高さを入れたら1メートルですよ。これにフライパンや鍋を置くと、その高さはもう「目の高さ」!

それをどうやってかき混ぜろというの?

大男の夫をはじめ息子のカイと娘のサチにとっては問題ではありません。でもね、お母さんにとっては大問題なんです!特にキッチンは!

最初は子供用の踏み台を使ってみたんです。でもプラスチック製で今にも壊れそうだし小さくて不安定すぎ!そこで大きくて丈夫なエクササイズ用のステップ台を購入して使ってみました。

洗面所ならこれでOKです。家族からは「じゃまになる」と不満が出ましたが、そこは我慢してもらわないと。

しかしですね、キッチンでは使いものにならないの!

なにしろ、料理をしている時は自分ではなかなか気づかないでしょうが、相当頻繁に場所を移動しています。1個や2個ステップ台があっても、むしろ危険なんです。包丁持ってるし、熱いものも持ってるし、ステップにつまづいたりして…。

そこで、腰の重い夫にお願いし続けて、木製の踏み台を作ってもらいました。高さは12cmが希望だったのですけど、そうするとキャビネットのドアが開かなくなるので、10cmで我慢することに。だから、キッチンではヒール付きのツッカケを履いて料理しています。


ちなみに、ランドリーの壁につけられた鏡も、高すぎて頭しか映りません。クローゼットの服をかけるためのロッドも高くて、毎日ストレッチ運動です。

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