2017年8月18日

いつまでも続く重国籍問題

日本でも、ある国会議員の二重国籍問題に関連して「重国籍」が話題になったと聞きましたが、オーストラリアでは一人や二人ではありませんで、次々と連邦政府議員(副首相を含む)の重国籍ニュースが続いています。

その議員さんたち、重国籍を隠して選挙に出て国会議員になったというのではないのですよ。皆さん、ご自分がオーストラリア以外の国籍を有していたということを知らなかったというのですが、きっとその通りだろうと思います。

移民の国であるオーストラリアは、本人が外国で生まれた移民であるという場合も非常に多いわけですが、親が移民や難民であったとか、移民ではないが外国で生まれたという場合も大変多いわけです。

ある議員は、お父さんがオーストラリアの「親国」とも言える英国(スコットランド)で生まれたから英国籍を有していたはずで、その子供なのだから英国籍を有しているのだと指摘されて初めて気づいたと言うし、副首相のバーナビー・ジョイス議員は、お父さんが「兄弟国」とも言えるニュージーランドで生まれたのでニュージーランド国籍を有していたはずなので、当時のニュージーランドの法律に従うと子供であるジョイス議員は自動的にニュージーランド国籍が与えられたはずだと。

ちょっと信じがたい例だと、ある議員のお母さんが、本人の許可無くイタリア国籍取得を申請して国籍を取得し、重国籍となっていたとか。お母さんの父親がイタリア移民だったとかで本人にイタリア国籍取得のチャンスがあると分かり、じゃあ自分が申請するついでに孫にあたるその議員の分も(当時はまだ議員じゃあありませんでした)申請しておこうと考えたんですって。

国籍に関する法律は、国によって異なり、その法律も変更されることがありますので、移民の国じゃあ無くても、グローバル化が進む今の世の中、重国籍者は増えていますから、重国籍者は議員になれないのならこの問題は続きますよ。

「なぜ重国籍だと国会議員になれないのか?」「英国やニュージーランドは仲間なんだから問題ないだろう」「法律を変えるべきだ」「いや、国会議員に立候補しようと考える段階で国籍問題を解決しておくべきだ」と、毎日話題になっています。

そう言えば、私達家族の中にも重国籍者が約3名おりますが、国会議員に立候補する時には、日本領事館まで足を運んで日本国籍離脱の手続きをしなくちゃあならないんですよね。

いやいや、日本政府は重国籍を認めていないんだから、国会議員にならなくても行かなくちゃあならないの?

そんなこと面倒だな…。

法務省のサイトを読むと「重国籍のままにしておくと日本国籍を失う場合があります」と書かれていますが、ということは、日本国籍を失うためにわざわざ領事館に行く必要もないってことだな。

どうでもいいわ。

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