2017年11月23日

自発的安楽死合法化へ

先月、ヴィクトリア州議会下院で、ヴィクトリア州内に12ヶ月以上在住するヴィクトリア州民の自発的安楽死を合法化するための法案が可決されました。

下院で可決されたので、この法案は上院に送られてさらに審議されておりました。上院では、この法案に反対する議員が多くて否決される見込みとなり、法案は一部手直しされて(例えば余命12ヶ月の末期患者というのが6ヶ月に変更)さらに審議されました。

審議の最終日となった一昨日は、お昼から審議が始まり、審議は夜通し続きまして、一部議員は全く眠らず、28時間ぶっ続けの白熱した審議の後、昨日午後4時、ついに法案が可決されました。賛成22票に対して反対18票という結果でした。

法案の可決を喜ぶ議員たち

手直しされた法案は、再び下院に送られて再び審議するのだそうです。手直しされたからなのかそいういうシステムなのか、そこのところが私はよく分かっていないのですが、手直しをしていない段階で法案を可決した下院で再び可決されるのは確実だそうですから、自発的安楽死が合法化することが確実となりました。

2019年6月の施行となるそうです。

それまでの18ヶ月間で、しっかりとした組織とシステムを作っていくとのことです。

法案可決後のヘネシー保健相とアンドリュー州知事

よかったです。

これで耐え難い痛みや苦しみに直面する末期患者が、自分の命の終わり方を自分で決めることができるようになります。

ちなみに、そうしたい人だけに適応される法律ですからね、たとえ意識がなくなって植物状態になっても生き続けたい人は、そうすることができますから。

州議会での審議の際には、実際に親や娘をガンでなくした複数の議員が、非常に悲惨な末期状態で苦しむ家族の姿を見た経験から、安楽死の合法化が必要であると涙ながらに訴える姿も見られました。

自発的安楽死を合法化するのは、オーストラリアではヴィクトリア州が初めてです。

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